田園調布の家(大川邸):「居間中心型の平面形式」大正後期に成立し、昭和初期に浸透
寄棟造り、桟瓦葺きの和風屋根と、ドイツ下見張り(表面が垂直になるように張る)の洋風壁。最大の特徴は、「居間中心型の平面形式」玄関を入るとすぐに居間があり、食堂、書斎、寝室が配される。大正後期に成立し、昭和初期に浸透してい […]
デ・ラランデ邸:スレート葺きのマンサード屋根と、下見板張りの外壁が特徴
明治時代の気象物理学者の北尾次郎が自邸として、木造平屋、寄棟屋根瓦葺き、下見板張りの洋館を設計し居住したが、1910年頃、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより木造3階建てちして大規模に増築された姿。スレート葺きのマ […]
吉野家(農家):「六間取り」ザシキ→ナカノマ→ヒガシノマ→オクザシキの順で格式が高まる
江戸時代後期の農家。水利が良くなく水田は無かった。畑では、大麦・小麦・粟・稗などがつくられていた。昭和30年代の農家の生活を再現。土台の上に柱が立つ基礎形式で、束石の上にじかに乗る構造より進んだ形。平面は整形、「六間取り […]
奄美の高倉:屋根裏空間を穀倉とする独特な形態
江戸時代末期頃に奄美大島に建てられた穀類を保管するための倉。米やさとうきび、サツマイモなどが栽培されていました。亜熱帯の高温多湿な気候であり、床下を高く吹き放ちし、通気性を良くしています。倉内部に入るための梯子は取り外し […]
綱島家(農家):「広間型三間取り」、低い軒、閉鎖性、構造材露出など、古民家の特徴と魅力を伝える建物
江戸時代中期(1700年代)の茅葺き民家。内部は昭和10年代の様子。軒が随分低く、土壁がまわった閉鎖的なつくりで、戸袋もなく板戸は、古い民家の性格を示す。平面は、板敷のヒロマの西側に南北の続き間を持つ「広間型三間取り」天 […]
八王子千人同心組頭の家:「整形四間取り(田の字形)」「合掌造り」一般的民家に比べて高い格式
八王子千人同心は、当初、甲武国境を警備する役割で、八王子と周辺地域に居住した郷土集団。甲斐武田氏の滅亡後、徳川家康の配下となり八王子に配備された。平同心は、上層農家が多かった。戦乱が収まると、日光東照宮や江戸城の警備、北 […]
三井八郎右衛門邸:木造+鉄筋コンクリート、贅沢な和洋折衷
三井財閥の総領家、三井八郎右衛門高公氏の第二次大戦後の邸宅。中廊下式は、大正期に成立した平面形式。南側が木造で、北側が鉄筋コンクリート造。庭に面する南側の外観は、柱、長押、欄間、障子などの伝統的要素で構成される。北側は、 […]