「看板建築」の花屋。当時、花売りは、野山の花を摘んで籠や荷車を使って売り歩いていた。花市生花店では、華道の先生や料理店を得意先としていた。建物前面を立て板状にし、防火対策を図り、銅板をはった「看板建築」。2階窓下の4枚のレリーフには四季の花。3階には菊と蝶を四隅に配置。3階窓左右に「メダリオン」(円形装飾)や軒下の「デンテイル」(歯の意)の装飾を施す。建物内部は白色タイル張りの壁に格天井の組み合わせが個性的。店と住居の境に「大坂格子」をはじめ古風な造り。ハイカラと伝統が渾然一体ししてるのも看板建築の特徴。

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