「根津美術館」趣のある日本的デザインが魅力的!2023年5月30日
○「根津美術館」は、東武鉄道などの社長を務めた実業家・初代根津嘉一郎氏の古美術品を保存、展示するために作られた美術館。昭和16(1941)年に開館し、昭和20(1945)年に戦火で大部分を焼失するも昭和29(1954)年に再建した、第二次世界大戦以前から続く数少ない美術館のひとつです。
○何より、静かな池とそれを飾る苔が美しい日本庭園が最大の魅力だと思います。
○平成21(2009)年に「再生」と銘打って新創された本館は、現代日本を代表する建築家・隅健吾(くまけんご)氏の設計によるもの。切妻造の大屋根は和風家屋を思わせる趣あるデザイン。隈氏による洗練された空間が、7,000点以上所蔵されている日本や東洋の古美術品を一層魅力的にしています。特に地蔵信仰に関するものと、殷の時代の青銅器が印象的でした。
○和風の館内には落ち着いた空気が流れており、東京の喧騒を忘れさせてくれます。
○敷地内には、池を中心とした日本庭園やカフェなどもあり、お昼時には外国人観光客の行列ができていました。